田中将大 早い変化球 米スカウト驚き [プロ野球]
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「スプリット」と呼ばれる、打者の手元で鋭く落ちるフォークがそれ。
このスカウトの解説、「一般的なスプリットは130キロ台前半なのに対し、田中
投手のスプリットは140キロ前後で落ちる」。メジャーで大成するには必須の
条件ともいわれる速い変化球です。
「これだけ速い球がボールになるコースに落ちれば、打者はお手上げだ」と、
このスカウトは大絶賛。130キロ台前半の緩いものと2種類のフォークを要所で
決め、大記録を達成したこの日も10三振を奪いました。
高卒ルーキーで11勝を挙げた右腕がフォークを本格的にマスターしたのはここ
数年のこと。今季を含めて最近3シーズンの防御率は1点台と抜群の安定感を
誇っています。
田中投手は「速い球だけでは通用しない」といわれた恩師の元楽天監督・野村
克也氏の言葉を糧に、150キロを超える直球を生かすための変化球の重要性を
認識し、変化球のレベルアップに取り組んできました。
投球フォームの特徴は「押し投げ」。スカウトは「肩に負担がかかる投げ方だが、
打順によってうまく力を抜いて投げている」と押し引きの妙を高く評価。
これなら、今季メジャーへ移籍しても大丈夫な様子。今季末の去就が注目です。
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